大人の鉄板
- HEALTH
- 2024.02.29
肉を食べると長生きする?医師が教える、肉の健康効果
お肉を食べると元気が出る!という人は多いのではないでしょうか。お肉は美味しいだけでなく、豊富なタンパク質を含む優れた食材です。
そんなお肉の健康効果や、食べるときの注意点について、スポーツドクターの岡田先生にお話をうかがいました。
お肉に含まれる栄養素と健康効果
お肉には、私たちの体の材料となるタンパク質をはじめ、さまざまな栄養素が含まれています。
①タンパク質
タンパク質は、体を構成する筋肉のほか、体の調節に必要なホルモンや酵素など、体に必要なあらゆるものの材料です。食事から摂取されたタンパク質は体内でアミノ酸に分解されて、吸収されます。
タンパク質が不足すると、筋肉量の減少につながります。とくに高齢者では、筋肉量が落ちることによる身体機能の低下が問題視されています。また、タンパク質の不足により、ホルモンや酵素の生成に影響を与え、体の不調につながるおそれもあります。
②ビタミンB群
お肉にはビタミンB1、B2、B6、B12などが含まれています。ビタミンB1の不足による脚気は、江戸時代から昭和初期にかけて深刻な病気でしたが、日本人の栄養状態がよくなった現在はほとんどみられなくなりました。ビタミンB6の不足は口内炎の原因に、ビタミンB12の不足は貧血の原因になることがあります。
③鉄
鉄は赤血球を作るのに不可欠な栄養素であるため、鉄の不足は鉄欠乏性貧血の原因になります。とくに月経のある女性は意識して食事で摂取するよう注意が必要です。
④亜鉛
酵素を構成するミネラルのひとつで、亜鉛が不足すると体の不調の原因となります。とくに口の中の粘膜に関係が深いため、亜鉛不足は味覚障害や口の中の痛み、舌痛を引き起こすことがあります。また、皮膚炎や貧血にも関連しているといわれています。
牛肉に含まれる「ヘム鉄」は吸収効率が高い
体に必要な鉄分は、ホウレンソウなどの青菜にも含まれています。しかし、野菜に含まれる鉄は「非ヘム鉄」と呼ばれるほぼ鉄そのものであるため、吸収率が2%~5%と高くありません。それに対し、牛肉に含まれる「ヘム鉄」はタンパク質と結合した状態の鉄で、吸収率が非ヘム鉄の約5倍の10%~20%あります。
貧血の治療には薬の服用が一番効果的ですが、治療が終わったあとはお肉などから上手に鉄を取り入れることで、再発の予防が期待できます。
高齢者こそ食べてほしいお肉
日本では、高齢者の多くが炭水化物は十分摂取できている反面、タンパク質は不足しがちであるといわれています。タンパク質が不足すると筋肉量が維持できず、その結果、転倒で骨折し、寝たきりになってしまうケースが少なくありません。高齢者の方には、ぜひ意識して積極的にお肉を食べるようにしてほしいと思います。
お肉を食べるときの注意点
健康効果の高いお肉ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、やはり食べ過ぎには注意が必要です。
①タンパク質について
健康に問題のない人の場合、タンパク質を過剰に摂ってもあまり問題はありません。しかし、腎臓に病気がある人は注意が必要です。タンパク質の代謝は腎臓に負担がかかるため、腎臓病の人に対する食事療法では、タンパク制限が行われます。
②脂質について
お肉を食べると、どうしても脂質も一緒に摂取してしまいます。脂質の摂り過ぎで問題になるのは、ひとつはカロリー過多です。カロリー過多による肥満は、糖尿病など生活習慣病の原因となります。
もうひとつの問題は、お肉の脂質は飽和脂肪酸を多く含む動物性脂質であることです。飽和脂肪酸の摂り過ぎは動脈硬化を引き起こし、動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。また、脂質異常症にもつながるため注意が必要です。
そのため、脂質を摂り過ぎないよう脂身の部分を取り除いたり、食べる部位や種類を工夫することがおすすめです。
一方、肝硬変を患っている場合は、お肉を食べ過ぎると血液中のアンモニアが増加し、肝性脳症という病気になることがあります。
お肉で筋肉量を維持して健康な生活を
お肉は、タンパク質を手軽にバランスよく摂れる優れた食材で、体に必要な鉄などのミネラルやビタミンも含まれています。脂質に注意しながら、お肉を美味しく食べて筋肉量を維持し、健康寿命を延ばしましょう。
健康によいお肉をご家庭でさらに美味しく!
豊富なタンパク質を含むお肉。どうせ食べるなら、美味しさを最大限に引き出していただきたいと思いませんか。
「大人の鉄板」は、ご家庭で高級鉄板焼店の味が楽しめる、まさに究極の鉄板です。日本の職人がひとつひとつ手で作りあげた「大人の鉄板」の最大の特徴は、その厚み。4.5mmの鉄板は広く全体に暖まるため、食材の内部に熱をゆっくりと伝えながら、表面にはほどよい焼き色が付きます。
スーパーのお肉も高級店の味に焼きあがる「大人の鉄板」で、美味しく健康生活をはじめませんか。
執筆者プロフィール
スポーツドクター岡田
医師・スポーツ内科医
病院の院長を務めるかたわら、スポーツに役立つ情報を日々発信中。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本内科学会総合内科専門医。スポーツ医学でアスリートをサポートする株式会社next gene代表。
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