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- 2023.10.20
【花の専門家監修】花器と花瓶の違いは?初心者におすすめの花器・花器選びのコツ
花は私たちの日々の暮らしを明るく楽しくしてくれます。これから花を飾りたいという場合、どのような花器を用意すればよいのでしょうか。
そんなお花が初めての人のために、初心者におすすめの花器や花器選びのポイントについて、植木鉢と花瓶の専門店onajimiさんにお話をうかがいました。
そもそも「花器」と「花瓶」は何が違うの?
花器とは、お花を生けるための器の総称です。お花を生けるための器であればすべて花器といえ、花瓶は花器の一種です。花器の中で、筒状のものや壺状のものなど、いわゆる瓶の形のものが花瓶なのです。花器にはそのまま水を入れて使うものもあれば、剣山やオアシスを使って生けるものもあります。
花器にはどんな種類があるの?
花器には、筒状や壺状の花瓶のほかにも、お皿やかご、箱などさまざまな形のものがあります。また素材もガラスや陶器をはじめ、プラスチックや竹、金属など多様です。
ガラスなどの透明な花器は、水の濁りに気づきやすいので水換えの目安がわかるというメリットがあります。花を長持ちさせるには定期的に水替えをしてあげるのがよいですが、水の濁りが気になって逆にデメリットに感じてしまう場合は、陶器など不透明な花器を選ぶとよいかもしれません。
花器選びのポイント
まず、ご自分の家の雰囲気に合わせることが大切です。そのうえで、家の中の飾りたい場所を具体的に想定すると選びやすくなります。
飾りたい場所が決まったら、どんな植物を飾りたいかを考えて花器を選んでみましょう。小さな花なら小ぶりな花器がよいですし、大きな枝ものだったら大きな花器が必要になります。
花器のサイズと花の関係は、花器の高さが飾る花の高さの半分くらいになるのが、もっとも美しいバランスであるといわれています。たとえば、ダイニングテーブルの真ん中に花を飾る場合だったら、食卓を囲む人の顔が隠れない高さの花に、その半分の高さの花器を合わせるとバランスがよくなります。また、テーブルなどに飾る場合は、そばで人が活動するので安定感があるものを選びましょう。
花器を複数並べて飾る場合は、高さの違うものを組み合わせるとバランスよく飾ることができます。
初心者でも失敗しにくい花器
花器を初めて買う人におすすめしているのは、つぼ型で口が閉じている花瓶です。口が閉じていると、1輪や2輪の花でも安定し、花瓶に差すだけで自然におさまってくれるので、初めての人でも失敗しません。反対に口が開いた花器は、花のおさまりが悪いので難易度が高くなります。
また、球体の花器も難易度が高く、注意が必要です。球体の花器は、一見壺型の花器と使い勝手が変わらないようにも見えますが、球であるため底がなく、花を挿したときに安定しません。したがって、球体でも平らな底があればOKです。
色については、まずは透明なものがおすすめです。どんな花も引き立ててくれますし、置く場所も選びません。陶器など不透明な素材の場合は、白や黒などのモノトーンが失敗しにくく、よいでしょう。綺麗な色の花器に目が惹かれるかもしれませんが、実際に飾ってみると部屋の雰囲気に合わなかったり、また花の色とぶつかってしまうこともあるので、選ぶときには注意が必要です。
サイズに関しては、まず花器を一つ持ちたいというのであれば、片手サイズの小さなものが生けやすくおすすめです。野に咲く小さな花を摘んで飾ることもできますし、市販の花でも茎の長さを短くすれば問題ありません。また、飾る場所も机の上や飾り棚などどこにでも置くことができます。
花選びのポイント
花屋さんで花を選ぶときには、あまり開きすぎていないものを選ぶと長持ちします。つぼみから咲きはじめくらいの花を選ぶとよいでしょう。また基本的に、花屋さんが花を仕入れるのは月・水・金です。月・水・金の午後にお店に並ぶのは新鮮な花だという豆知識を頭の片隅に入れておくと、花選びに役立つのではないでしょうか。
もっとも、やはり一番大切なのは、自分好みのお花を選ぶことです。自分が飾りたいと思うお花をぜひ選んでみてください。
お花を自由に楽しもう!
花器選びやお花選びのヒントをご紹介しましたが、お花を飾るのに決まったルールはありません。ぜひ自由にお花を楽しんでいただきたいと思います。最初はなかなか思い通りに飾れないかもしれませんが、継続していくことが必ず上達につながります。失敗してもあきらめずに、いろいろなことにチャレンジしてみてください。日々の暮らしにお花を飾っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
執筆者プロフィール
植木鉢と花瓶の専門店onajimi おなじみ
創業100年以上の植木鉢メーカーから誕生した植木鉢と花瓶の専門店。自社製造の陶器の植木鉢や花瓶、輸入ガラスのフラワーベースを扱う。オリジナル花器の「マグネットツーク」はG7広島サミット2023に使用された。
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