魚焼きグリルの頑固な汚れ・匂いを簡単に落とせる掃除方法&秘伝アイテム【クリンネスト解説】

魚焼きグリルの頑固な汚れ・匂いを簡単に落とせる掃除方法&秘伝アイテム【クリンネスト解説】

魚焼きグリルに並べた鮭の切り身

お魚料理は好きだけど、家で焼き魚はちょっと・・・という方はいらっしゃいませんか? 焼き魚を避けたい大きな理由は、ズバリ魚焼きグリルの汚れや匂いではないでしょうか。

そこで今回は、ナチュラルクリーニングについて情報発信をしているNICOさんに、魚焼きグリルの掃除方法をわかりやすく解説していただきました。グリル庫内の掃除なんてずいぶんしていないわという方も、ぜひチャレンジしてみてください。

魚焼きグリルにはどんな汚れが付く?

汚れのついた魚焼きグリル

魚焼きグリルに付く主な汚れは、魚から出る油になります。他に魚の身や皮が飛び散ってコゲとして残ったものも汚れとして付くことが多いはずです。他にもパンなどを焼く場合はパンくずなどもありますが、頑固な汚れとしては魚の油とコゲの2つになると思います。

魚焼きグリル掃除のおすすめアイテム6選

セキス酸ソーダが入ったスプレーボトル

私の家では合成洗剤を使わずに掃除をしています。ここでは自然由来のクリーナーと便利な掃除アイテムをご紹介します。

①セスキ炭酸ソーダ

アルカリ性の洗浄剤で油汚れに強いのが特徴です。水に溶けやすい性質を持っているので、水200mlに対し小さじ1/2のセスキ炭酸ソーダ粉末を溶かしてスプレー状(セスキ水)にして使います。

②重曹

セスキ炭酸ソーダより少し弱いアルカリ性。こちらは少量の水を加えて研磨剤として使えるのが特徴です。ネバネバした油汚れをこすって落とします。

③クエン酸

酸性の性質を持っており、水垢汚れなどが得意です。水200mlに対し小さじ1/2杯のクエン酸粉末を溶かしてスプレー状にして使用します。レモン汁や酢などで代用することもできます。

④ウエス

古い布を切った使い捨て雑巾を用意しておきましょう。

⑤スクレーパー

固まったり焦げついた汚れをこそげ落としたり、集めて捨てるために便利です。

⑥新聞紙、キッチンペーパー

ゴミをまとめたり、セスキ水パックに使用します。

焼き網と受け皿の掃除方法

焼き網の汚れをパックしている様子

①焼き網の上にキッチンペーパーを敷き、セスキ水をスプレーしてしばらくパックをしておきます。こうすることで汚れをふやかします。

②受け皿に残っているコゲや油などをスクレーパーで集めて、新聞紙にまとめて捨てます。

③受け皿にセスキ水をスプレーし、ウエスで汚れを拭き取った後、食器と同様に洗います。

④受け皿にグリル窓がついている場合は、同じくセスキ水でパックをします。粘度の高い油汚れは、重曹の粉を振ってからウエスに水を含ませ擦り落とします。

⑤焼き網のパックを外して、そのままキッチンペーパーで拭き取ります。コゲなどが残っている場合は、スクレーパーやフォークなどでこそげ落とした後に洗います。

魚焼きグリル庫内の掃除方法

魚焼きグリルのおパーツを外す

①外せるパーツは外して焼き網と同じ要領で洗います。

②セスキ水で濡らしたキッチンペーパーを庫内に貼り付けて30分ほどパックします。

③剥がしたキッチンペーパーでそのまま拭き取ります。頑固な汚れが残っている場合は、硬めのカード状のものなどでこそげ落とします。

④コンロ側にあるグリル排気口は、メッシュカバーを外して焼き網と同じ要領で洗います。排気口にセスキ水をスプレーし、拭き取ります。

魚焼きグリル庫内の匂いを取る方法

スプレーボトルを構えている女性

通常は汚れと匂いはセットのもので、汚れを取れば匂いも取れることがほとんどです。ところが魚だけは少し違って、匂いと汚れが反対の成分を持っています。魚の汚れはアルカリ性のクリーナーで落ちますが、匂いに対しては逆に酸性クリーナーが必要になります。ここで登場するのがクエン酸で、庫内にスプレーをしてから拭き取ると魚臭さがすっきりと落ちます。レモン汁やお酢を水で薄めたもので代用することもできます。

魚焼きグリル掃除の注意点

①スプレー後はよく拭き取りを

食材を置く場所なのでセスキ水を使った後はよく拭き取ってください。

②素材に注意

スプレーを使う場所によっては、変色してしまうこともあります。特にアルミ素材は中性洗剤以外のものを使うと黒ずんでしまうことがあるので、注意が必要です。

③アルミホイル使用に注意

汚れ防止のためにアルミホイルを使用する場合は、火に直接触れる場所は避けてください。

掃除がラクな魚焼きグリルの使用も

とても頑固な魚焼きグリルの汚れ。お掃除を避けたい場所ランキングでも、いつも上位に上がるほど面倒な箇所です。本当は使い終わったら都度、すみずみまで掃除ができるといいのですが、なかなかそうもいかないのが現実ですよね・・・。

我が家では魚焼きグリルをトースター代わりにもしているので、使用頻度が高め。ですから魚を焼くときはグリルプレートを使用して網と受け皿の掃除を省いています。洗いにくいグリル網や受け皿が汚れないので、お掃除が楽ですね。コンロのトッププレートで焼き上げる魚焼き専用グッズもあるのでチェックしてみてくださいね。賢く掃除の手間を省きながら、美味しくお魚料理を楽しんでください。

執筆者プロフィール

NICO クリンネスト

NICO クリンネスト

ナチュラルクリーニングや脱プラ、ゼロウェイストを目指したサスティナブルな暮らしについて情報発信。クリンネスト1級取得。2児の母。

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