ブランド名「APELUCA(アペルカ)」の語源は『apero(アペロ)』。
aperoとは夕食前のひとときに簡単なおつまみとともに食前酒(アペリティフ)を
楽しむフランス流スタイルのこと。
私たちがイメージする時間の過ごし方とマッチしていたので、それをもじって
「アペロする?」→「アペる?」→「アペルカ」!
とブランド名が決まりました。ダジャレです(笑)


オークス 亀山(ブランドリーダー)、
染谷意匠 染谷氏(プロダクトデザイナー)
どうして燻製器をつくろうと思ったのですか?
- 亀山 :
- アウトドアの定番料理の一つといえば「燻製」!お酒を嗜むようになってから更に好きになりました。
けれど昔使っていた燻製器は大きくて煙の量もすごくて、テーブルから離れたところに置いて作っていたんですね。
作るのも楽しいから夢中になっていると、テーブルで盛り上がっていて「え?なになに?どうしたの?」って会話に入れず寂しい思いをしたことが何回も・・・。
なので、せっかくならお酒を飲みながら燻製しつつ会話も楽しみたい!と思ってTABLETOP SMOKERができました。
最終形になるまでの苦労話を聞かせてください
- 染谷 :
- 実は最初は全然違う形だった、とかね。
- 亀山 :
- せいろ型でしたよね。お皿代わりにもなる...みたいな。けど試作品作って、実際にキャンプに持っていったらすごくせわしなくて...
- 染谷 :
- コンセプトが「美味しいものをちょっとずつ味わう」「煙も楽しむ」で、せわしないのはちょっと...ってなってデザインも今の感じに。
あと、それまでのオークスにないくらい付属品にもこだわったよね。最初は本体だけの予定だったもんね。
- 亀山 :
- 発売前に商品をお披露目した展示会で、「スモークチップとウッド両方の燻煙材」「持ち運び用の収納袋」の要望が思ってた以上に多くて...焦りました。
発売までほんと時間なかったので、結構大変だったなあ...
- 染谷 :
- せっかく作るならって、特に収納袋は生地や紐もタグの大きさもね、あの短期間でいろいろ検討したよね。
- 亀山 :
- 袋のメーカーさんにね、「あんなに打ち合わせをした製品はなかなかない」って言われるんですよ(笑)
だから時々、ユーザーさんが収納袋について褒めてくれる時があるんですけど、「本体だけじゃなくて袋までメイドイン燕三条です!」って伝えると喜んでくれて、その時は本当にすごく嬉しい!
大変だったけどやり切ってよかったです。
話しても良い笑い話はありますか?
- 亀山 :
- 一番の衝撃は、、
- 亀山・染谷 :
- ゴム味のスモークチキン!
- 染谷 :
- あれはひどかった・・・。まだ仕様も確定していない段階で、つまみの部分が取り外せるシリコンゴムにしようと話していて、その試作品で燻製したら・・・
- 亀山 :
- もう、一口舐めただけでビリビリッ!!って痺れて
『んjんcmじゃhkjhk!!これは食べちゃダメ』って叫びました(笑)
前日から仕込んでいたチキンで、ものすごく美味しそうに燻製できたのに、ゴムが溶けたのかチキンについちゃって・・・
- 染谷 :
- けれど、そのおかげで蓋のつまみは木にしようって方向性が決定したよね。結果的にはすごくいい実験だった。
チキンは残念だったけど(笑)