子どもの好き嫌いを克服!食育のプロが教える親子で作れるホットサンドレシピ

子どもの好き嫌いを克服!食育のプロが教える親子で作れるホットサンドレシピ

子育て中に多くの親が直面する悩みのひとつが、子どもの好き嫌いや偏食です。何でも美味しく食べてくれたら安心ですが、特定の食べ物を食べないと「大丈夫かな?」「栄養は足りているかな?」と不安になりますよね。

なぜ好き嫌いが出てくるのか、今回は食育料理研究家の増田 陽子さんに、子どもの好き嫌いの原因や対応、克服方法について、おすすめのレシピとともに教えていただきました。

子どもの好き嫌いはいつから始まる?

離乳食の時期は何でも食べていたのに、急に食べないことが増える――そんな悩みをよく耳にします。子どもは2歳ごろになると自我が芽生え、自分の意思を示せるようになるため、食べたいものと食べたくないものがはっきりしてくる傾向があります。
赤ちゃんの頃から特定の食べ物を避けるケースもありますが、それは好き嫌いというより、舌触りや苦みなどに対する一時的な反応であることが多いです。この時期の好き嫌いは、気分によるものが大きいと考えられます。

子どもにご飯をあげている母親

特定のものしか食べない「偏食」も成長の証

特に心配されるのが、限られたものしか食べない「偏食」です。
栄養バランスを考え新しい料理を作っても、野菜をなかなか食べてくれず、結局好きなものばかり食べる。いつまで続くのだろう。――そんな悩みやストレスを抱える親御さんも多いでしょう。
しかし、偏食は自己主張の現れとして一時的に表れることがほとんどです。成長とともに少しずつ改善されるため、焦らず見守る対応も大切です。
好き嫌いは成長過程で誰もが経験するものですが、やはりできるだけ克服したい悩みですよね。

ざるに乗ったピーマン、きのこ、小松菜

子どもが好き嫌いをする理由

好き嫌いをする理由には、さまざまな要因があります。

主な原因
味の好み : 苦い・酸っぱいなど、味覚的に苦手
食感 :固くて食べにくい、ザラザラして不快
見た目 : 色や形が苦手、見慣れないものなど
経験 : 喉に詰まった経験がある、食事中に怒られたことがある
情報 : 身近な人や友達がその食べ物を「嫌い」と言っていた

このように、味だけでなく食感や見た目、過去の経験や周囲の影響が理由となることもあります。

大人にとっては些細なことでも、子どもにとっては大きな壁となることが多いのです。

「好き嫌い克服するのは難しそう...」と感じるかもしれませんが、初めて見るものや味わうものに戸惑うのは自然なことです。
ちょっとしたきっかけで食べ物への印象が変わることもあります。ぜひ焦らず、楽しい食事の時間を積み重ねましょう。

一番やってはいけないのが、好き嫌いをなくす機会を奪ってしまうこと

子どもが嫌いなものは、作ったとしても食べないとわかっているため、つい食卓に出さなくなりがちです。また外食時も「うちの子は食べないので...」と、親が先回りして避けてしまうケースも多いのではないでしょうか。
しかし、「食卓に出さない」=「食べる機会を作っていないこと」ということ。結果的に、好き嫌いを克服するチャンスを奪ってしまうのです。

幼い時期の食事は、正しい食生活を身につけるうえでとても大切です。幼少期のうちにさまざまな味を経験することで、味覚が広がり、素材の味や食べ物への興味を深めることができます。

食事をする親子

好きになるきっかけがなければ、味覚の幅が狭いまま成長し、栄養が偏ってしまう可能性も。だからこそ、食べる機会やきっかけを作ることはとても重要です。
とはいえ、そもそも食べないものを作るというのは勇気がいるものですよね。

好き嫌いを克服するためにできることとは?

では、どうすれば苦手な食べ物に挑戦できるのでしょうか?まずは、その食べ物に少しでも興味を持てるように、きっかけを作ることが大切です。

方法はいくつかありますが、一番の近道は「自分で作ってみる」こと。

自分で作ることで、食材や料理への興味がぐんと高まり、「おいしそう」「食べてみたい」という気持ちにつながります。

料理をしている親子

また、普段使わない調理アイテムを取り入れると、子どもにとってワクワクするような楽しい料理体験になります。特別な道具を使うことでやる気がアップし、「自分が作ったから食べてみたい」という気持ちを引き出せるのです。
さらに、家で作るからこそ、できたての料理を温かいまま楽しめるのも魅力。結果的に、「すごくおいしかった!」という成功体験が生まれ、苦手意識が減っていきます。

最も大事なのは家族と一緒に食べること。自分が作った料理を「おいしいね」と共有しながら食べることで、食事が楽しい思い出になり、好き嫌い克服につながります。

グリルホットサンドメッシュを使って、好き嫌い克服のきっかけ作りを!

グリルホットサンドメッシュの画像

今回は、楽しく美味しく仕上がる調理アイテム「グリルホットサンドメッシュ」を使って、野菜などの苦手な食材を中心とした、親子で作れるホットサンドレシピをご紹介します。

年齢に応じて、切る・炒めるといった作業を一緒にしたり、具材を混ぜたりパンにのせたりするだけでも「自分で作った!」という達成感を味わえます。自分で作ることで、好き嫌い克服のきっかけになるだけでなく、自信を育む良い経験にもつながります。できたてが一番おいしいホットサンドは、温かさとともに美味しさを存分に味わえるのが魅力です。
さらに、パンがくっついてポケット状になるため、普通のサンドイッチより食べこぼしにくく、食卓を汚しにくいのもうれしいポイント。子どもだけでなく、パパやママにとっても便利なアイテムです。
グリルホットサンドメッシュで好き嫌いを克服!「もっと食べたい!」と、お子さんの手が自然と伸びること間違いなしですよ。

おすすめホットサンド 好き嫌い克服レシピ

ピーマン

ピーマン入り和風ツナメルトサンド

子どもに人気のツナとチーズでピーマンの苦みを克服!
人気のツナとチーズをピーマンと一緒に合わせることで、苦手なピーマンの苦みを和らげます。

ピーマン入り和風ツナメルトサンド

材料 1人分

  • 食パン(8枚切り)
    2枚
  • ピーマン
    1個
  • ツナ缶(ノンオイルタイプ)
    1缶

  • 小さじ1/2
  • スライスチーズ
    2枚
  • 海苔(おにぎり用サイズ)
    1枚

A

  • 砂糖
    小さじ1/2
  • 醤油
    小さじ1/4

  • 小さじ1/2

作り方

  1. ピーマンは種とヘタを取って縦に2等分に切り、繊維を断ち切るように薄切りにする。ツナ缶は汁気を切っておく。海苔は半分に切っておく。
  2. フライパンに油を入れて中火で熱し、ピーマンを炒める。しんなりとしたらツナ缶を入れる。
  3. Aを入れ、水分を飛ばしながら炒める。
  4. グリルホットサンドメッシュにパンをおき、海苔1枚、スライスチーズ1枚の上に3の具をのせ、スライスチーズ、海苔、もう1枚のパンを重ね、ロックする。
    ピーマン入り和風ツナメルトサンドの作り方画像
  5. 魚焼きグリルを強火で1〜2分予熱し、中火で2分30秒ほど焼いたら、ひっくり返して約1分30秒焼いて、出来上がり。

きのこ

きのことコーン入り卵のホットサンド

きのこを細かく刻んで、食べやすく。子ども自身がきのこも入っている、ということをわかっていて食べられるのが好き嫌い克服のポイントなので、混ぜたり挟んだりするのはぜひ一緒にやってみてくださいね。

きのことコーン入り卵のホットサンド

材料 1人分

  • 食パン(8枚切り)
    2枚
  • しいたけ
    1枚
  • しめじ
    20g
  • エリンギ
    20g
  • ゆで卵
    1個
  • コーン(缶詰)
    大さじ1(10g)
  • オリーブオイル
    小さじ1/2

  • 少々
  • 胡椒
    少々
  • マヨネーズ
    大さじ1

作り方

  1. しいたけ、しめじ、エリンギは粗みじん切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、1のきのこを入れ、塩、胡椒を振る。中火であまり動かさずこんがりと焼くように炒める。
    きのことコーン入り卵のホットサンドの作り方画像
  3. ボウルにゆで卵を入れ、フォークなどで細かく潰す。2で炒めたきのこ、コーン、マヨネーズを入れ混ぜる。
  4. グリルホットサンドメッシュにパンをおき、3の具、もう1枚のパンを重ね、ロックする。
  5. 魚焼きグリルを強火で1〜2分予熱し、中火で2分30秒ほど焼いたら、ひっくり返して約1分30秒焼いて、出来上がり。

小松菜

くるくるお花サンド

見た目の可愛さで小松菜を美味しく。
お花のようなかわいい断面に歓声が上がること間違いなし。切る前にどのような切り口の形になるのかをお子さんが想像してから切ることにより、空間認識能力を鍛えることもできます。

くるくるお花サンド

材料 1人分

  • 食パン(8枚切り)
    2枚
  • 小松菜
    40g

  • 1個
  • ベーコン(ハーフサイズ)
    4枚

  • 小さじ1
  • コンソメ顆粒
    ひとつまみ

作り方

  1. 小松菜の根元を落として1.5cm幅に切り、茎と葉を分けておく。卵焼き器(フライパンでも可)に油を入れて熱し、茎を入れて中火で炒める。茎に火が通ってきたら葉、コンソメを入れてさっと炒める。バットなどにあける。
  2. 同じ卵焼き器にベーコンをのせてさっと両面を焼いて取り出す。
  3. 卵をボウルに割り入れて溶きほぐし、卵焼き器で薄焼き卵を2枚作る。
  4. 薄焼き卵を縦に折り、ベーコン2枚をのせて巻いていく。これを2個作る。
    くるくるお花サンドの作り方画像1
  5. グリルホットサンドメッシュにパンをおき、4の卵2個を並べ周りに小松菜を汁気を切って置く。もう1枚のパンを重ね、ロックする。
    くるくるお花サンドの作り方画像2
  6. 魚焼きグリルを強火で1〜2分予熱し、中火で2分30秒ほど焼いたら、ひっくり返して約1分30秒焼いて、出来上がり。

キッズ食育トレーナー・子どもの食育料理研究家<br>増田 陽子

執筆者プロフィール

キッズ食育トレーナー・子どもの食育料理研究家
増田 陽子

大学在学中に調理師免許を取得し、食品関連会社で営業や商品開発を経験。その後、「子どものうちから食育を伝えたい」と幼稚園の調理師を経てキッズ食育トレーナーに転身。現在、「青空キッチン板橋校」を主宰し、子どもや親子向けの食育活動を展開中。趣味は和食器や行事食への関心で、日本全国を旅するのが夢。

Ameba Blog : 子どものうちから伝えたい、心と体をつくる食育と料理
INSTAGRAM : @yokomsd

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