さつまいも美容家 鈴木絢子さんに聞く、さつまいもの美容・ダイエット効果とは

さつまいも美容家 鈴木絢子さんに聞く、さつまいもの美容・ダイエット効果とは

熱々でも冷やしても美味しい焼き芋。でもさつまいもは炭水化物が多そうだし、たくさん食べると太るのでは...そう思っているそこのあなた、違うんです!実はさつまいもはおいしくて、美容やダイエットにも最適な食品なのです。

そんなさつまいもの魅力や、美容・ダイエットにおすすめの取り入れ方などを、さつまいも美容家の鈴木絢子さんに教えていただきました!

栄養素を豊富に含んださつまいもは準完全食品

さつまいもはビタミンやミネラルなど豊富な栄養素をバランスよく含んだ準完全食品で、「すべての野菜を合わせるとさつまいもになる」といわれるほどです。

完全食品でなく"準"完全食品であるのは、動物性タンパク質や脂質がほとんど含まれていないためで、たとえばチーズをのせて焼いたり、豚肉と炒めたりというように、乳製品やお肉と組み合わせれば、ほぼ完全食品になります。

さつまいもに含まれる栄養素の中でも、食物繊維やビタミンCは美容の強い味方。また免疫力をアップして風邪の予防効果も期待できます。一般的にビタミンCは熱に弱いといわれていますが、さつまいものビタミンCは加熱しても壊れにくいため、焼き芋などにしても摂取できると考えられています。さらに、さつまいもは生活習慣病の予防に役立つ低GI食品(調理前)でもあります。

さつまいもは優れた美容食

さつまいもにはリンゴの約7倍のビタミンCが含まれているほか、「美肌ビタミン」と呼ばれるビタミンAや、若返りのビタミンであるビタミンEも豊富です。またダイエットに欠かせないビタミンB2も摂取でき、それらのビタミンにミネラルがバランスよくプラスされた、まさに「美容食」であるといえるでしょう。

さらにさつまいもを皮ごと食べることで、美容効果はアップします。さつまいもの皮の紫色の正体はポリフェノール。皮ごと食べればポリフェノールも摂取できて、エイジングケアの効果も期待できます。

さつまいもでダイエット

さつまいもを切ると、白くてぬるぬるした液体が出てきますが、これはさつまいもだけに存在する「ヤラピン」という成分です。このヤラピンが食物繊維とともにさつまいもダイエットの立役者となります。

ヤラピンには腸の中で、食べ物を運ぶために行われる動きである蠕動(ぜんどう)運動を活発にする働きがあるため、食物繊維との相乗効果で整腸作用を促進してくれます。さらにデトックス作用のあるカリウムも含まれているので、さつまいもは腸活にもおすすめの食品です。

じゃがいもを調理する場合、変色を防ぐためには水にさらしておきますが、さつまいもは水につけるとヤラピンや水溶性のビタミンが流れてしまうので注意してください。

おすすめ!冷やし焼き芋ダイエット

焼き芋を4℃以下に冷やすと、デンプンがレジスタントスターチ(消化しにくいデンプン)へと変化し、さつまいもがよりダイエットに最適な状態になります。また、レジスタントスターチは血糖値やコレステロール値の上昇も防いでくれるため、健康効果も望めます。冷やすことで焼き芋自体のねっとり感もアップして甘さも倍増するので、健康的なスイーツとしてもおすすめです。

ダイエット中、甘いものを我慢しているとストレスを感じることがありますが、さつまいもを食べれば甘みもあって満足感が得られます。また、ポテトチップスのようなしょっぱいお菓子が食べたくなったときも、さつまいもを揚げ焼きにしてしょっぱいフレーバーで味付ければ健康的なおやつになります。

美容やダイエットにおすすめのさつまいもの食べ方

さつまいもは朝に食べるのがおすすめです。ビタミンCの吸収は朝が一番よいためです。また、豊富な食物繊維は腸の動きを活発にしてくれるので、便秘がちな方にも"朝さつまいも"はよい効果をもたらしてくれるはずです。

冷やし焼き芋は作り置きができるので、朝が忙しいという方にもおすすめの手軽で健康的な朝食です。焼き芋は冷蔵だと1週間程度、冷凍だと数か月程度保存が可能です。

摂取量の目安は、1本300グラムくらいの中サイズのさつまいもだと、1食あたり半分から1本程度と考えてください。さつまいもを食べるときは、皮ごと食べるのがポイントです。皮が苦手という方も多いですが、皮と実のあいだにこそ、ヤラピンをはじめ栄養素が詰まっているので、指の腹で表面を優しくきれいに洗ってぜひ食べてみてください。

土っぽい感じに抵抗があるという人は、お店で選ぶときにできるだけ表面が滑らかなものを選んでいただきたいです。表面に凹凸があると土が入り込みやすく洗ったときにも落ちづらかったり、ひげ根が生えているとスジっぽく食感があまりよくないので、滑らかなものを選ぶと食感もよくあまり土っぽさがありません。

また、安納芋のように白い皮の品種は皮が厚めです。ポリフェノールを含むという点からも、皮ごと食べるのには皮が紫色の品種がおすすめです。

美容・ダイエットにおすすめのさつまいもレシピ

大人のおつまみ~デパ地下風デリサラダ

材料

  • 焼き芋
    1本
  • ベーコン
    1枚
  • 玉ねぎスライス
    適量
  • 粒マスタード
    大さじ2
  • 蜂蜜
    大さじ2
  • 黒胡椒
    少々

作り方

  1. 焼き芋をカットして、チャック式ポリ袋に入れる。
  2. ①の中にすべての材料を入れ、よくもみ込めば完成。

さつまいもの甘さとベーコンの塩っぽさが癖になる、まぜるだけの簡単デリサラダです。お酒のおつまみにもピッタリ。

鈴木絢子さんの朝・昼・夜さつまいもメニュー

  • 朝は冷やし焼き芋を食べています。
  • 昼は、外出先でも手軽に食べられるように、一口大にカットしたさつまいもをフライパンで焦げ色が付くくらいに焼いたものをジップロックに入れて持ち歩いています。焼くときにはオリーブオイルやとくにココナッツオイルがおすすめです。
  • 夜は普通に食事を作るのですが、チップス状にしたさつまいもをサラダにかけたりお肉の付け合わせにすると見た目も華やかになります。また、冷凍保存している焼き芋をカレーなどに入れたりしてよく使います。

自分の好きなさつまいもを食べて、おいしくきれいに!

「さつまいもはカロリーや糖質が高そう」「炭水化物の塊だから太りそう」といった理由から、さつまいもはダイエットに向かないと思われがちです。しかし、実はさつまいもは白米よりも低カロリーで、GI値も低い食品です。また、食べた分だけ便のかさとなって腸内を一掃してくれることも大きなメリットです。

昨今、紅はるかやシルクスイートなどスイーツのような甘みのあるさつまいもが人気ですが、甘くても糖質の量が大きく変わることはありません。甘さや食感などご自身のお好きな品種を選んで食べていただけたらと思います。

ダイエット中でも罪悪感なく食べられる「ギルトフリー」な万能食、それがさつまいもです。ぜひ、美味しく、罪悪感なく、さつまいもを楽しんでいただければ幸いです。

おうちで簡単に本格的な石焼き芋を!

最近はコンビニやスーパーでも焼き芋を扱うお店が増えてきましたが、やっぱりお家で手軽に作れたらいいですよね。でも何で作る?電子レンジ?グリル?家で作ってもパサついてうまくできないのでは...。

そんな、おうちで美味しい焼き芋を食べたいすべての人におすすめなのが、ナチュラルストーングリル【大人の石焼き芋】。ストーンプレートを置いて焼くだけで簡単に本格石焼き芋が作れる焼き芋焼き器です。職人が丁寧に切り出し、磨き上げた天然の角閃石が生み出す焼き芋の甘みや香ばしさは、電子レンジなどでは再現できません。また水分をほどよく飛ばすので、濃蜜な焼き上がりに。

美容にも健康にもよいさつまいもを、ナチュラルストーングリルで美味しく楽しみませんか。

鈴木絢子|美容家

執筆者プロフィール

鈴木絢子|美容家

学生時代からリポーター・美容ライターとして活動。さつまいもの美容・健康・ダイエット効果を啓蒙すべく、さつまいも親善協会を設立。ジュエリーの企画運営や、さつまいも成分を使ったコスメのプロデュースも。出版、講演、メディア出演等多数。

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