コラム2024年09月12日
根菜や果物も⁉ 秋の味覚をぬか漬けで楽しもう
ぬか漬けというと、きゅうりなどの夏に美味しい野菜を思い浮かべますが、実は季節にあった野菜や果物も、とっても美味しくいただけます。
最近では快適な環境の室内で、冷蔵庫を使って一定の温度を保てるため、一年中、旬の食材でぬか漬けを楽しむことができるんです。
例えば秋にはかぼちゃやレンコン、冬にはかぶや白菜など。
ちょっと変わった食材で一品添えれば、ますます食欲もわいてきそうですね。
今回は「食欲の秋、味覚の秋」におすすめのぬか漬けレシピをご紹介していきます。
かぼちゃ
実はかぼちゃはぬか漬けとの相性が抜群。ぬか漬けにすると、ぬか床の酸味と塩味がつき、かぼちゃの甘さをより際立たせてくれます。
作り方
1.漬ける分量のかぼちゃ(1/4程度)を用意したら、種を取り、洗って水気を拭き取ります。
2.1~1.5cmくらいの厚さに切ります。
3.耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ600wで4分程度加熱します。
4.竹串などを刺してみてスッと入るくらいのやわらかさが目安です。
5.よく冷ましてから、崩さないようにそっとぬか床に入れます。
6.かぼちゃが見えないようにぬかで覆い、優しくぬか床表面をならします。
7.1日くらい漬けたら出来上がりです!
コツ・ポイント
- 大きいかぼちゃは皮が厚いので、なるべく小さいかぼちゃがおすすめです。
- 電子レンジの代わりに茹でてもよいです。
- 加熱のしすぎに注意してください。柔らかくなりすぎると、ぬか床の中で崩れてしまいます。
- 柔らかくて崩れてしまいそうな時は、キッチンペーパーなどで包んで漬けるのもおすすめです。
きのこ
きのこはぬか漬けにすることで、よりプリプリに!食感と香りの豊かさが増します。
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富。かさがあり、食べた満足感がありながら低カロリーでダイエットにも最適です。
今回はエリンギ、しいたけ、マッシュルームを漬けます。
作り方
1.エリンギは縦半分に切ります。
2.しいたけは石突と軸を切り落とします。(軸も一緒に漬けて食べられます)
3.マッシュルームはそのままでも大丈夫ですが、気になる場合は石突を切り落としてください。
4.きのこを耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ600wで2~3分程度加熱します。
5.よく冷ましてから、しっかり水気を拭き取ります。
6.きのこをぬか床に入れたら、ぬかで覆い、ぬか床表面をならします。
7.半日くらい漬けたら取り出し、ぬかをきれいに洗い流します。特に傘の裏は丁寧に洗います。
8.食べやすい大きさに切ったら出来上がり!
コツ・ポイント
- 必ず加熱処理してください。食中毒を防ぐことはもちろんのこと、加熱することで、風味、食感が良くなります。
- 購入したきのこは滅菌工場で生産されており、基本的に下処理の前に洗う必要はありません。
洗いすぎると風味や栄養素が失われてしまいます。 - 漬かりが早いので漬ける時間は短めにします。
- えのきや舞茸など、お好きなきのこもぜひお試しください!
さつまいも
手頃で身近な存在のさつまいもですが、ぬか漬けにして食べたことがある方は少ないのではないでしょうか?
ぬか漬けにすると、さつまいも本来の甘さとコクにぬかの酸味と塩味が加わって、何とも言えない不思議な風味に。
今まで食べたことがない美味しさが味わえます。
ごはんのおかずはもちろん、おやつやお酒のつまみにもピッタリ!
作り方
1.さつまいもを洗って、濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップをします。
2.電子レンジ600wで3~4分程度加熱します。
3.竹串などを刺してみてスッと入るくらいのやわらかさが目安です。ラップとキッチンペーパーで包んだまま十分に冷まします。
4.さつまいもが冷めたら、ラップとキッチンペーパーを取り、ぬか床に入れます。
5.2日くらい漬けたら取り出します。ぬかを洗い流して、食べやすい大きさに切り分けたら出来上がり!
コツ・ポイント
- さつまいもが十分に冷めてからぬか床に入れてください。温かいまま入れると、ぬか床が傷んでしまいます。
- 皮はお好みで剥いてください。ひげ根は取った方が口当たりが良いです。
- さつまいもの大きさで、加熱時間や漬ける時間を調節してください。
りんご
おいしそうなリンゴをみるとついつい買いすぎてしまいますね。そんな時はぬか漬けにしてみてください!
新鮮なりんごのぬか漬けもおいしいですが、古くなったりんごもぬか漬けにすると、風味や食感が良くなるんです。
最近では色々なりんごの種類を見かけるようになりました。種類別に食べ比べなどもいいですね。
作り方
1.りんごはよく洗って水気を拭き取ります。
2.皮は剥かずに8等分に切り、芯を取ります。
3.ぬか床に1~2日程度、漬け込みます。
4.取り出したら、ぬかを洗い流して出来上がり!
コツ・ポイント
- りんごの実の部分よりも皮に食物繊維や栄養素が多く含まれています。皮は剥かずに食べることをおすすめします。
- 古くなったりんごもぬか漬けにすると、風味や食感が良くなります。
- りんごばかり漬けていると、ぬか床にも味が移り、果物感が強くなってしまうので、時々他の野菜などを漬けることをおすすめします。
れんこん
シャキシャキした食感が魅力のれんこん。
ぬか漬けにして手軽に美味しく食べることができます。歯応えの良さはクセになること間違いなし!
作り方
1.れんこんを洗って水気を拭き取ります。
2.根本の部分を切り落とします。
3.ピーラーなどで皮を剥きます。
4.半分に切ります。
5.耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ600wで3分程度、竹串が刺さるくらいのやや固めになるまで加熱します。
6.十分に冷めてからぬか床に入れます。れんこんの断面をぬか床に押し付けるようにすると、穴にもぬかが入って良く漬かります。
7.上からぬかを被せます。
8.1日くらい漬けたら取り出し、ぬかを洗い流します。穴の中は菜箸などを差し込むと簡単に落とせます。
9.お好みの厚さに切り分けたら出来上がりです!
コツ・ポイント
- オリーブオイルや胡椒をかけても、おいしくいただけます。
ぶどう
今年はぶどうのぬか漬けも楽しんでみませんか?
さっと洗ってぬかに漬けたら、さらに豊潤で濃厚な味わいに。
宝石のような色鮮やかな一粒をお口に含むと、口いっぱいに弾ける甘酸っぱさは言葉に表せないほど。
ぶどうにはポリフェノールが多く含まれているのはよく知られていますね。
ポリフェノールの抗酸化作用によってアンチエイジングや病気の予防に効果的なのもうれしいですね。
作り方
1.ぶどうはしっかり洗って水気を拭き取ります。
2.潰さないように、優しくぬか床に入れます。
3.ぶどうが見えないように、ぬかで覆い、ぬか床表面をならします。
4.1日くらい漬けたら取り出し、ぬかを洗い流せば出来上がり!
コツ・ポイント
- ぬか床に味が移りやすいので、野菜など他の食材も交互に漬けるようにしてください。
- ポリフェノールは皮に豊富に含まれているので、皮ごと食べることをおすすめします。
秋の食材 ~ぬか漬けのひと工夫
さつまいもやれんこんなど、かぼちゃの根菜類や、エリンギ、しいたけなどのきのこ類は、漬ける前に加熱するのがポイント。
加熱をすることで消化不良や食中毒を防ぐのはもちろん、食材の甘味や旨味を引き出してくれます。
秋の果物は他に梨や柿などもおすすめ。
洗って好みの大きさに切り、ぬか床に入れるだけで美味しいぬか漬けが楽しめます。(柿は皮を剥いてくださいね)
さいごに
夏前にぬか床の準備ができていない方も、まだ大丈夫!
室温20~25℃くらいがぬか床の発酵に適しているので、初夏と秋がぬか床作りに最適なんだそう。
オークスのぬか漬け容器「ぬかどこボックス」を使えば、ぬか床のコンディションの維持管理もラクラク!
まだまだご紹介しきれないほど、ぬか漬けにおすすめの食材はたくさんあります。
みなさまも猛暑の夏で疲れた身体をいたわる、秋の味覚のぬか漬けをぜひお試しくださいね。
オークスレシピサイトではぬか漬けを使ったアレンジレシピも掲載中です。
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